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日本FIX委員会トレーディングサミット

運営会社G-MACのリチャード・メッサーが非常に期待され、大盛況だった今回のサミットに関する統括を行った。
天候に恵まれ、市場の景気回復がすぐ先に感じられた10月6日の日本FIX委員会トレーディングサミット2010では、525人以上の参加者により、電子取引についての対話がいかに欠くことのできないものとなったかが示された。一日かけて行なわれたサミットにおいて、専門家らは、FIXatdlやHFTからSORやPTSまでありとあらゆる話題についての議論で盛り上がった。
サミットの開催にあたり、TA B BGroupのシニアアナリストであるマシュー・サイモン氏が、「欧米市場における電子取引のトレンドとアジア市場の展望」について発表した。そこではマクロレベルの実態が描き出されただけでなく、トレーディング・デスク、市場の複雑さ、将来の展望といったテーマについても示された。またサイモン氏は、よりよい接続性とより低いコミッションを実現するための最良の技術へのニーズがもたらす機会についても、参加者に教示した。サイモン氏が示したように、完全に安心できる状態にある、というわけではない。さらなる市場の複雑化、競争の激化、規制の変化といった困難に立ち向かわなければならないのだ。サイモン氏の見通しでは、最良の経営執行こそが来年の成功のための最優先事項である。
 
基調講演変化する株式市場規制と日本の課題
 
「変化する株式市場規制」は、株式会社野村総合研究所研究創発センター主席研究員、東京大学大学院法学政治学研究科客員教授、大崎貞和氏によって発表された。まず大崎氏は進化する世界の取引システムについて概要を提示した。大崎氏によると、注文処理の高速化と、取引システムの多様化という二つのトレンドが、現在突出しているという。次に大崎氏は、米国の株式市場構造が変化していることに触れ、使用の分裂と多様化にも言及した。この示唆的な発表として大崎氏は、5月6日の「フラッシュ・クラッシュ」と、それによってもたらされた乱高下に代表される欧州における変化を明確に示した。この発表は、これらの問題の再発防止策としての「サーキット・ブレイカー」制度の導入をアピールし、締めくくられた。
 
基調講演我が国証券市場の現状と東証の取り組みについて
 
「我が国証券市場の現状と東証の取り組みについて」と題し、株式会社東京証券取引所代表取締役社長 斉藤惇氏により、すばらしい概観が発表された。本講演は、将来的な改善
の可能性はもとより、日本の証券市場を取り巻く状況について、さらには東京証券取引所でなされる新たな方策でのアプローチを参加者に知らせるものであった。東京証券取引所とその他のアジア市場との比較により、斉藤氏は現在の株価、円為替、地価、時価総額についての価値ある見識を共有せしめ、為替とPTSビジネスモデルについても手短に触れた。今年はじめの「arrowhead」のシステム開始以来、ほぼすべての株式における流動性が増したことについて、斉藤氏が触れたのは当然のことである。本講演で斉藤氏が説明したのは、来年から移行するTdex+システムが、市場の流動性を高めるマーケットメーカー制度とともに、システムパフォーマンスにおいてどれだけ劇的な変化をもたらすか、であった。

東京証券取引所株式部統括リーダーである増田剛氏は、「資本市場における最新のトレンドについての発表、そして分野の最前線にいる重要人物たちによるそのトレンドの将来の方向性についての発表は、実に興味深いものだった。このサミットは、参加したすべての市場関係者に対し、主題に対する更なる洞察を与える機会となったに違いない。」とコメントした。またメタビットのCEOであるダニエル・ブルギン氏は「東京のFIX委員会トレーディングサミットはFIXのみならず、日本における最大の金融関連のイベントに成長している」とコメントした。
総じて、本イベントは出席者に有益な議論とネットワーク作りの場を提供したといえる。このサミットおよび発表に関するより詳しい情報は、以下のハイパーリンクを参照のこと。
http://www.fixprotocol.org/JapanConference2010

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